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マウスピース矯正で出っ歯は治る?治療症例と費用・期間を解説

25.08.04

 

「マウスピース矯正で出っ歯は治る?治らない?」と疑問をお持ちではありませんか?

 

結論から言えば、基本的にマウスピース矯正で出っ歯を治療することはできますが、症例によってマウスピース矯正のみでは治療が難しいケースもあります。

 

この記事では「マウスピース矯正における出っ歯治療」をテーマに、治療可能な出っ歯の症例、歯列矯正にかかる費用や期間などについて解説していきたいと思います。

マウスピース矯正で出っ歯は治る

 

結論として、マウスピース矯正で出っ歯(上顎前突)を治すことは可能です。

 

しかし、“マウスピース矯正が適応されるかどうか”は出っ歯の原因や症状の程度によって大きく左右されます。重要なのはご自身の出っ歯がどういった状態なのか、治療開始前に歯科医師による精密な診断を通じて正確に把握することです。

 

出っ歯には、歯の傾きが原因の「歯槽性」と、顎の骨格が原因の「骨格性」があり、それぞれに適した治療法が異なります。この違いをまずは本項で理解し、治療のイメージを膨らませてみましょう。

 

  • 軽度~中等度の症例に適応可能
  • 重度の症例にはワイヤー矯正が推奨
  • 骨格性の場合は外科的矯正治療

 

軽度~中等度の症例に適応可能

マウスピース矯正は、一般的に軽度〜中等度の症例に対応することができます。

 

例えば、前歯の傾きによる小さな突出、あるいは歯列全体の崩れによる前歯の突出などであれば、歯科医が作成するオーダーメイドのマウスピースを装着し、数週間ごとに新しいものに交換していくことで、徐々に歯を正しい位置に動かすことが可能です。

 

なお、現在のマウスピース矯正は技術の進歩により、従来ワイヤー矯正でなければ難しいとされてきた症例にも対応できるようになっています。もちろん実際の適応判断は歯科医師による精密検査が必須ですが、多くの方が利用できるようになっていることは事実です。

重度の症例にはワイヤー矯正が推奨

前歯が大きく突出している、または歯列全体が大きく複雑に乱れている場合、マウスピース矯正のみでは治療が難しいこともあります。

 

マウスピース矯正は歯を少しずつ動かす治療方法であり、歯を大幅に後ろに下げるような大移動を得意としていません。このような重度の出っ歯では、従来のワイヤー矯正の方が適していたり、必要に応じて抜歯を伴う治療計画がよく取られます。

 

抜歯を伴う歯列矯正では、小臼歯の抜歯で移動スペースを確保するケースが多く、抜歯後は奥歯ごと前歯を後ろに下げる大きな歯の移動を行います。この際、マウスピース矯正で十分な効果が得られないと医師が判断した場合には、ワイヤー矯正への切り替えも検討されます。

骨格性の場合は外科的矯正治療

出っ歯の原因が“骨格性”に起因している場合、基本的にマウスピース矯正のみでは十分な改善が期待できません。

 

具体的には「上顎が前方に突出している」あるいは「下顎が小さく後方に位置している」といった状態のことを指しますが、骨格性の不正咬合は歯の位置だけでなく、上下の顎の骨格自体の位置関係を変える必要があるため、外科手術を伴う治療(外科的矯正治療)が必要になることがあります。

 

当然ながら治療難易度は高く、治療期間も長期化することが大半ですが、幸いにも健康保険が適用されるケースもあるため検討の余地は十分にあります。

マウスピース矯正における出っ歯の治療症例

ここでは実際に行われた「マウスピース矯正における出っ歯の治療症例」を紹介します。

 

  • 症例①:20代/出っ歯の矯正
  • 症例②:20代/過蓋咬合&出っ歯の矯正
  • 症例③:20代/叢生&出っ歯の矯正

 

症例①:20代/出っ歯の矯正

症状

出っ歯

治療期間

約4ヶ月半

治療総額

24.2万円(税込)

 

※IPRあり

※効果には個人差があります

 

症例②:20代/過蓋咬合&出っ歯の矯正

症状

噛み合わせが深い(過蓋咬合)、出っ歯

治療期間

約7ヶ月半

治療総額

98万円(税込、コース料金)

 

※IPRあり、アタッチメントあり(いずれもコース料金に含まれます)

※効果には個人差があります

 

症例③:20代/叢生&出っ歯の矯正

症状

ガタガタした歯並び(叢生)、出っ歯

治療期間

約5ヶ月半

治療総額

33万円(税込)

 

※効果には個人差があります

 

出っ歯の歯列矯正にかかる費用

 

骨格性を除き、出っ歯の矯正治療は基本的に健康保険が適用されない自由診療であり、費用は患者ごとの症例や使用する装置によって大きく異なります。

 

一般的には成人の全体矯正治療にかかる総額費用はおおよそ80万〜120万円程度が目安とされます。これは初診から装置装着、調整のための通院、治療後の保定期間までを含めた平均的な総額です。

 

以下では、さらに矯正方法ごとの大まかな費用相場を解説します。

 

  • マウスピース矯正の場合:20万円~100万円
  • 表側ワイヤー矯正の場合:30万円~100万円
  • 裏側ワイヤー矯正の場合:40万円~170万円
  • ハイブリッド矯正の場合:40万円〜130万円

 

マウスピース矯正の場合:20万円~100万円

部分矯正

全体矯正

20万円~40万円

60万円~100万円

 

マウスピース矯正の費用は、軽度なもので総額20〜40万円程度、中等度のケースでは50〜100万円、重度の場合は80〜100万円以上が目安になります。

 

例えば、前歯の隙間や軽い出っ歯など部分的で簡単なケースでは、治療で使用するマウスピースの枚数も少なく、費用は数十万円程度に収まります。一方、上下の歯を大幅に修正する必要があるようなケースではマウスピースの枚数が増え、治療期間が長くなるため費用も高額になります。

表側ワイヤー矯正の場合:30万円~100万円

部分矯正

全体矯正

30万円~60万円

70万円~100万円

 

一般的な表側ワイヤー矯正(歯の表面にブラケットを装着しワイヤーで歯を動かす方法)の場合、治療費の相場は約30万〜100万円とされています。

 

ブラケットの素材(金属か審美ブラケットか)や治療難易度によって費用幅はありますが、金属ブラケットを用いる標準的な矯正であればおおよそこの範囲に収まることが多いです。透明なプラスチック製やセラミック製の審美ブラケットを選べば見た目も配慮できますが、若干費用は上がる傾向にあります。

裏側ワイヤー矯正の場合:40万円~170万円

部分矯正

全体矯正

40万円~70万円

100万円~170万円

 

裏側ワイヤー矯正(舌側矯正・リンガル矯正)は、表側より高額で一般的な相場は40万〜170万円ほどとされています。

 

裏側ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の裏面に装着する治療方法で外から装置が見えない利点があります。なお、この裏側矯正には上下ともに裏側に装置を付ける「フルリンガル矯正」と、上下片方に裏側に装置を付ける「ハーフリンガル矯正」の2つがあります。

 

「フルリンガル矯正」の場合、費用は上限に近い100〜170万円程度。「ハーフリンガル矯正」であれば、費用は約80万〜130万円とやや抑えられます。いずれにせよ裏側矯正は装置のオーダーメイド性や調整の難易度から表側矯正の1.5倍程度の費用負担になるのが一般的です。

ハイブリッド矯正の場合:40万円〜130万円

部分矯正

全体矯正

約40万〜80万(症例次第)

100万円~130万円

 

ハイブリッド矯正とは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方の利点を組み合わせて行う治療法であり、費用は約40万〜130万円(症例次第)が目安です。

 

具体的な治療イメージとしては、歯の大きな移動が必要な序盤はワイヤー矯正で素早く歯列を整え、その後の仕上げや細かな調整をマウスピース矯正に切り替えるといった方法になります。

 

ただし、費用は単独の矯正装置に対して、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を両方行う分、装置代や手間が増えるため治療費は高額になるのが一般的です。

 

ハイブリッド矯正を検討する際は、どの段階で何の装置を使い、それぞれにいくらかかるのかを事前に確認しておきましょう。費用は高めですが、ケースによっては全体の治療期間を短縮できる可能性もあるため、費用対効果も含めて医師と相談すると良いでしょう。

出っ歯の歯列矯正にかかる期間

 

出っ歯を矯正するのに必要な治療期間は、症状の程度や使用する装置、患者の協力度などで変わります。

 

外科的矯正治療を除き、一般に全体矯正では装置をつけている期間が約2〜3年かかるのが通常で、軽度の不正咬合であれば半年〜1年程度で治療が完了することもあります。

 

以下では、矯正方法ごとに出っ歯の治療期間のおおよその目安を解説します。

 

  • マウスピース矯正の場合:最短3ヶ月~2年半程度
  • 表側ワイヤー矯正の場合:1年〜3年程度
  • 裏側ワイヤー矯正の場合:1年〜3年程度
  • ハイブリッド矯正の場合:1年〜3年程度

 

マウスピース矯正の場合:最短3ヶ月~2年半程度

部分矯正

全体矯正

最短3ヶ月~

1年半~2年半

 

マウスピース矯正による出っ歯治療の期間は、歯の移動量や患者の装着時間の順守状況によって変動します。一般的な目安として、軽度の出っ歯であれば最短3ヶ月〜1年半ほどで矯正が完了します。

 

中等度の出っ歯の場合は1年半〜2年半程度の期間を要することが多く、犬歯や奥歯も含めて歯列全体の移動が必要になるため治療が長引く傾向があります。

 

なお、マウスピース矯正では1日20時間以上の装着が求められ、装着時間が短いと計画通り歯が動かず治療期間が延びてしまうので、決められた装着時間を必ず守ることが治療期間短縮のポイントです。

表側ワイヤー矯正の場合:1年〜3年程度

部分矯正

全体矯正

6ヶ月~1年半

1年半~3年

 

表側ワイヤー矯正による出っ歯治療の期間は、一般的に全体矯正で2年前後が多く、症状によってはおおよそ1年〜3年程度の範囲に収まります。

 

平均的なケースでは装置を装着している期間が約2〜3年とされていますが、比較的軽度な出っ歯であれば1年〜1年半ほどでブラケットが外れることもあります。逆に抜歯を伴うような複雑な症例では3年以上かかる例もあり、治療期間には個人差が大きいのが実情です。

 

治療期間中は月1回程度の通院でワイヤーの調整を行い、計画に沿って歯を動かしていきます。この際、歯磨き等の口腔ケアを怠ると虫歯や歯周病になることがあり、その場合は治療期間が長期化してしまうので注意しましょう。

裏側ワイヤー矯正の場合:1年〜3年程度

部分矯正

全体矯正

6ヶ月~1年半

1年半~3年

 

裏側ワイヤー矯正の治療期間は、基本的には表側矯正と同じで1年〜3年程度が目安です。

 

メリットは前述のとおり、外から装置が見えないため、見た目と矯正力の両方を求める方におすすめです。ただし、費用は高額になり、また装置の違和感から慣れるまで時間がかかったり、発音や舌への刺激でストレスを感じる場合もあります。

 

ちなみにワイヤー矯正はマウスピース矯正のように患者自身が装置を取り外すことはできません。ゆえに裏側矯正を選ぶ場合は精神的な負担も考慮しながら、治療を進めるかどうか決めることが大切です。

ハイブリッド矯正の場合:1年〜3年程度

部分矯正

全体矯正

6ヶ月~1年半

1年~2年半

 

ハイブリッド矯正の治療期間は、1年〜3年程度が目安です。

 

具体的な期間は症例によって様々ですが、マウスピース単独なら3年近くかかるような重度の症例でも、ハイブリッドで2年程度に短縮できた例があるなど、治療の効率化によって期間短縮が期待できます。

 

費用を考慮すると、軽度〜中等度の出っ歯ではハイブリッド矯正を選ぶメリットは然程ありませんが、歯並びが複雑で歯列全体の矯正が必要、なおかつ見た目も考慮したい場合に最適です。

市販のマウスピースで出っ歯は治らない?

 

結論から言うと、市販のマウスピースで歯列矯正を行うことはできません。

 

インターネットや薬局で手軽に購入できるマウスピースは、そもそも矯正治療を目的とした医療用具ではなく、スポーツ時の歯の保護や睡眠中の歯ぎしり防止などを目的とした製品です。

 

当然ながら、形状も一様で個々人の歯並びに合わせて作られておらず、歯を動かすための適切な力を加えることはできません。むしろサイズの合わないマウスピースを長期間装着すると、歯に不自然な力がかかって痛みが生じたり、かみ合わせが余計に悪化してしまうリスクすらあります。

 

逆に歯科医院で提供されるマウスピース矯正装置は、患者一人ひとりの歯型を精密に採取し、それに基づいてオーダーメイドで特注される医療用具です。治療期間中に交換する装置も数ミリ単位で異なっており、その1つ1つは治療前のレントゲン検査や歯型模型による診断を元に設計されています。

 

費用や通院の手間を理由に安価な市販のマウスピースに期待してしまう気持ちも分かりますが、歯列矯正を目的とした市販のマウスピースの長期使用は危険な行為です。出っ歯を本気で治したい方は必ず矯正歯科医に相談し、適切な治療法を受けるようにしてください。

マウスピース矯正でお悩みの方は『マウスピース矯正ローコスト』にご相談ください!

 

きれいな歯並びには憧れるけれど、歯の矯正は、高くて時間が掛かるし、矯正器具が目立ってしまうから、なかなか踏み出せない…。

 

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マウスピース矯正ローコストは全国に提携の歯科クリニックがあり、歯科医師による初回カウンセリングをはじめ、一人ひとりに合わせた治療計画の策定、国家資格を持つ歯科技工士によるマウスピースの国内製造を行っています。

 

大手マウスピース矯正メーカー認定ドクターと、歯科大学で講師を務める矯正経験豊富な医師が監修しているため、安心して治療を受けていただけます。

 

料金は月々3,000円〜、期間は最短3ヶ月。まずはお近くの提携歯科クリニックにて、お気軽にご相談ください。

 

※検診後、マウスピース矯正ローコストを始めない場合は追加で費用は発生いたしません。
※提携先歯科クリニックの診断により、レントゲン等別途費用がかかる場合があります。

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お気軽にご相談ください。

※自由診療となり、保険は適用されません。 ※1日20時間以上、器具を取りつけることで効果を発揮します。 ※マウスピース矯正ローコストに限らず、どの矯正方法においても、歯の動き方や効果の感じ方は個人差があり、満足のいく結果が得られない可能性がございます。