
マウスピース矯正を検討する上で、「治療で顔が変わる」という噂に不安を持っていませんか?
特に「顔が伸びる」「顔がたるむ」「ほうれい線ができる・深くなる」といったネガティブな噂は、治療に臨む上でも大きなハードルとなります。結論から言えば、一部は事実であり、一部は誤解から生じています。
この記事では、マウスピース矯正で顔のどの部分がどのように変わるのか、また変わらない部分はどこなのか、そして多くの方が抱える「逆にブサイクになるのでは?」という不安について、医学的な根拠を基に詳しく解説していきます。

25.10.03

マウスピース矯正を検討する上で、「治療で顔が変わる」という噂に不安を持っていませんか?
特に「顔が伸びる」「顔がたるむ」「ほうれい線ができる・深くなる」といったネガティブな噂は、治療に臨む上でも大きなハードルとなります。結論から言えば、一部は事実であり、一部は誤解から生じています。
この記事では、マウスピース矯正で顔のどの部分がどのように変わるのか、また変わらない部分はどこなのか、そして多くの方が抱える「逆にブサイクになるのでは?」という不安について、医学的な根拠を基に詳しく解説していきます。

目次

マウスピース矯正により歯が正しい位置に収まることで、それを支える唇や頬、顎周りの筋肉の使われ方が変わり、顔全体の印象が変化することがあります。ここでは具体的にどのような部分に変化が起きるのか解説します。
マウスピース矯正でエラの張りが緩和し、小顔になったように感じるケースがあります。
エラの張りの原因は咬筋(こうきん)と呼ばれる顎の筋肉の発達によるものが一般的です。ただし、歯並びが悪く噛み合わせがズレていると、食いしばりや歯ぎしりで咬筋に過度な負担がかかり、咬筋が肥大化してして顔の下半分が大きく見えることがあります。
矯正治療で噛み合わせが整うと、余計な力がかからなくなるため筋肉の緊張が和らぎます。その結果、咬筋の厚みが少し減少し、エラの張りが改善されて顎まわりがスッキリした印象になります。
実際、ある研究では歯列矯正中に顔の幅が減少したことが報告されており、成人女性では平均1mm程度減ったという研究報告もされています。
マウスピース矯正で歯列が整うと顔全体のバランスが良くなり、フェイスライン(顔の輪郭)が滑らかになることがあります。
特に片側で噛む癖があった人が噛み合わせ改善によって左右均等に噛めるようになり、左右の筋肉バランスが整うことで、顔の歪みや非対称な輪郭の改善に期待できます。また、前述のようにエラの張りが取れることで輪郭がシャープになり、結果として顔がひとまわりスッキリ小さく見えるケースもあります。
フェイスラインが整うと、特に正面から見た時の印象が引き締まって見えるため、体脂肪率に変化は無くとも周囲から「痩せた?」と聞かれることもあります。
Eライン(エステティックライン)とは、鼻の先端と顎先を結んだラインのことで美しい横顔の指標によく用いられます。マウスピース矯正により口元の突出感が改善されると、理想的なEラインに近づく場合があり、美しい横顔になることも期待できます。
実際、海外の研究でも矯正治療後に口元が後退して「横顔の美的評価が向上した」という報告があり、特に「出っ歯(上顎前突)」や「口ゴボ(上下顎前突)」の影響で、口元がEラインから大きく前に出ている場合は、歯列矯正によるEラインの変化は大きいと言えます。
マウスピース矯正で上の前歯の揃い方や傾きが改善すると、笑った時の口元のカーブ(スマイルライン)が美しく整います。
理想的なスマイルラインは、上の歯の先端が下唇の弧に沿って緩やかなカーブを描く状態と言われます。しかし、上の前歯の一本だけが突出・回転しているといった場合、その歯だけ極端に見えたり、歯茎が見えすぎたりすることがあります。
こちらも海外の研究で「治療前に比べ、笑顔の魅力評価が向上した」との報告がされており、笑顔の印象改善に大きく寄与することが期待できます。
歯並びによっては口を閉じられない状態(口唇閉鎖不全)の人がいますが、マウスピース矯正で前歯の突出や噛み合わせが改善されると、力を入れずとも楽に閉じられるようになる傾向にあります。
特に上の前歯が突出した出っ歯の場合、唇が歯に押されて常に半開きになったり、無理に閉じようとすると顎や口元に不自然な力が入ってしまいます。
口が閉じられるようになれば、口元の緊張が取れて表情が穏やかになり、また口呼吸から鼻呼吸になることで口元の筋肉・舌の位置も正常化し、顔全体の筋肉バランスも良くなるという声もあります。

マウスピース矯正で変わらない部分もあります。具体的には以下のとおりです。
顔の骨格そのもの(頭蓋骨や顎骨の大きさ・形)は、マウスピース矯正で変わることはありません。
矯正装置は歯を支えている歯槽骨の範囲内で歯を動かす治療であり、顎の骨格自体を縮小・拡大したり、位置を大幅に動かしたりすることはできません。例外的に外科手術を伴う矯正治療(顎変形症)では顎の形状や位置が大きく変化することがあるものの、一般的な矯正治療はこれに限りません。
なお、矯正後に見られる顔の印象変化は、主に軟組織(皮膚・筋肉・脂肪)の変化によるものと研究で考えられています。
矯正治療は歯の位置や角度を動かすことはできるものの、歯の大きさや長さを変えることはできません。
症例によって歯の移動スペース確保のため歯をわずかに削る処置(IPR)を行うこともありますが、見た目に大きな変化はありません。
ただし、歯並びが整うと結果的に歯の大きさがバランス良く感じられるようになることもあります。特にガタガタの歯並び(叢生)では、特定の歯が悪目立ちすることもよくありますが、そういった歯が正しい位置に収まることで相対的に小さくなったように見えます。
目や鼻といった口元から離れた部位にも影響しません。
繰り返しますが、矯正装置が作用するのは歯とそれを支える骨だけであり、目や鼻の骨・軟骨に触れることはありません。
ただし、こちらも顔全体のバランスが整うことで相対的に別の部位の印象も変わることがあります。例えば、口元が引っ込むことで鼻が高くなったように感じるように、目や鼻そのものが変形したわけではありませんが錯覚的に見た目の改善に寄与することがあります。

矯正治療を検討する際に、「顔が伸びる」「顔がたるむ」「ほうれい線ができる」といったネガティブな噂を目にすることもあると思います。ここではその真相について、医学的な視点から解説します。
「矯正すると顔が伸びる」という噂を耳にしますが、これは一部事実であり、一部誤解です。
まず、矯正装置自体が顔を引き伸ばすような力を加えることはありません。ただ、矯正による口元の後退で人中(鼻と上唇の間)が長く見える現象が起こることがあります。
例えば、もともと出っ歯で上唇の皮膚が張っていた人が、矯正で口元が引っ込むと余った皮膚がやや下垂し、鼻下の長さが増したように見えることがあります。しかし、これは皮膚や唇の位置変化による見た目上の変化であって、治療完了後に周囲の軟組織が馴染めば気にならなくなるケースも多いです。
もう1つが噛み合わせ改善による顔高の変化です。特にディープバイト(過蓋咬合)で噛み合わせが深すぎる人は、矯正で正常に噛み合わせられるようになるとが、鼻先から顎先までの長さが増加する場合があります。
ただし、元々が低すぎた高さが正常範囲に近づくポジティブな変化であり、矯正後に「横顔が美しくなった」と感じるケースがほとんどです。
「顔がたるむ」という現象も、矯正治療が直接的な原因となるわけではありません。
ただし、抜歯を伴う矯正で口元が大きく後退した場合に、たるみを感じることがあります。具体例としては前述と同じであり、もともと口ゴボ等で口元の皮膚が張っていた状態から歯を後退させたことで、皮膚が相対的に余り、たるんだような印象になる可能性があります。
こういった変化は加齢によって肌の弾力が低下している方ほど感じやすい傾向にありますが、適切な治療計画と必要に応じた表情筋のトレーニングなどで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
歯列矯正全般でよく話題になるのが「ほうれい線ができる・深くなる」という現象です。結論から言えば、矯正治療によりほうれい線が目立つ可能性はあります。
その理由はこれまでと同様、矯正による口元の突出の改善で皮膚の張りが緩むためです。その結果、人によってほうれい線が以前より目立ってしまうケースがあります。
海外の研究でも、矯正治療後にほうれい線が目立つような変化が確認されており、抜歯を伴う矯正治療でその傾向が顕著だったと報告されています。具体的には、抜歯矯正群ではほうれい線の深さが平均0.7mm程度増加したとのことです。
ただし、必ずしも全員に起こる現象ではなく、口元の厚みや皮膚の弾力性、年齢による肌質の違いなどで影響の出方は異なります。また、矯正医もこの点は把握しており、最近の治療では「前歯の後退量を正確にコントロールして、ほうれい線が目立たないように配慮する」ことが推奨されています。
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マウスピース矯正で顔の印象が変わる理由には、主に次のような理由が挙げられます。
顔の印象が変わる最も大きな理由は、フェイスラインとEラインのバランスが整うためです。
歯は唇や頬を内側から支える土台の役割を果たしています。矯正治療によって歯並びが整うと、この土台が正しい位置に再構築されます。その結果、口元の突出感がなくなり、鼻先と顎を結ぶEラインが美しく整います。
また、顎の位置や角度も正常化し、顔全体のバランスが改善されることで、フェイスラインがすっきりとした印象になります。これらが「小顔になった」「顔がシャープになった」「顔の歪みがなくなった」といった印象変化に繋がる要因です。
無意識に行っていた歯ぎしりや食いしばりの癖が、咬筋(エラの筋肉)に過剰な負担をかけ、筋肉を肥大させることがあります。これが、顔が大きく角張って見える原因の一つです。
矯正治療で正しい噛み合わせになると筋肉への不要な負担が減り、過剰に発達した筋肉が自然な大きさに戻ります。これによりエラが引っ込み、シャープなフェイスラインが生まれやすくなります。
マウスピース矯正は1日20時間以上の着用が必須であり、かつ食事の度に装置を取り外す必要があります。
この手間から間食の回数が自然と減り、結果として体重が減少して顔がすっきりするケースがあります。また装置を交換した直後などは歯に痛みを感じることがあり、一時的に柔らかいものを中心とした食事になることも、体重減少に関係する場合があります。
いずれも治療の直接的な効果ではありませんが、治療に伴う食習慣の変化がもたらす副次的な効果と言えるでしょう。

矯正による顔の印象変化は、もともとの歯並びや噛み合わせの状態によって影響度が異なります。ここでは矯正治療によって顔が変わりやすい代表的な歯並びを挙げ、その理由を説明します。
出っ歯(上顎前突)は、上の前歯や上顎自体が前方に突き出している噛み合わせです。口を閉じても上唇が突出し、横から見るとEラインより唇が前に出ているため、いわゆる口元の突出感が強くなります。
このようなケースでは矯正治療による顔つきの変化が顕著です。上顎の前歯の位置を適正に後ろへ引っ込めてあげることで、口元の突出が改善し唇がEライン付近まで後退します。その結果、横顔のラインが劇的に整って美しい印象になります。
注意点として、出っ歯の矯正では抜歯が必要になるケースも多いですが、抜歯を避けて無理に歯を並べると口元が引っ込みきらず、歯列自体が外に広がって「余計に口元が出て見える」ようになる場合もあるため、治療方針は専門医とよく相談することが大切です。
受け口(下顎前突)は、下の前歯や下顎が前方に突出し、上の前歯より前に出てしまっている噛み合わせです。横から見ると下顎が突き出ており、しゃくれ顔や猿顔などと表現されることがあります。
受け口の場合、矯正治療(場合により外科手術併用)によって上下の顎の位置関係を正常に戻すと、顔貌が劇的に改善することが多いです。具体的には下顎の突出感が解消され、口元が引っ込みます。これによってEラインが改善され、バランスの取れた横顔になります。
ただし、受け口の程度によってはマウスピース矯正のみでは治せず、ワイヤー矯正+外科手術を要する場合もあります。マウスピース矯正が適用できる軽度〜中等度の症例であり、下の歯列を後方に下げる・上の歯列を前に出す・顎間ゴムで誘導する等の手法で対応します。
口ごぼ(上下顎前突)とは、上下の前歯がともに前方に突出している状態を指す俗称で、正式には上下顎前突(両顎前突)と呼ばれます。日本人に比較的多いとされており、口元全体がもっこりと前に出ており、唇を閉じるにも力が必要なケースが多いです。
治療では一般的に小臼歯の抜歯を上下で計4本行い、そのスペースを使って前歯全体を後方に下げていきます。これにより、上下の唇位置がぐっと後退し、横から見た口元の突出が大幅に減少します。結果として「鼻・唇・顎先が一直線に近づく」理想的なEラインに近づき、顎先の輪郭もはっきりしてきます。
口ごぼの改善は、見た目の変化量が大きい分だけ患者の満足度も高い傾向があります。ただし、抜歯を伴う矯正治療となるため、前述したほうれい線が深くなるリスクもそれに比例して高まります。したがって、担当医にはその点も相談するようにしましょう。
ガタガタ歯(叢生)とは、歯が顎の大きさに対して大きかったり、本数が多かったりして重なり合って生えている状態を指します。乱杭歯(らんくいば)とも言われ、見た目がデコボコ・ガタガタの歯並びが特徴です。
叢生の治療における顔貌への影響は控えめですが、笑顔の印象が明るくなることがあります。歯並びの凸凹が無くなり、口元のラインが一直線に揃うため、正面顔の印象変化は顕著です。分かりやすく言うなら「八重歯が飛び出していた人が矯正で笑顔が素敵になった」といったようなイメージです。
なお、重度の叢生である場合は抜歯が必要になります。前述のとおり、抜歯を伴う矯正治療ではほうれい線が目立つリスクも伴うので、担当医と相談の上で適した治療計画を作ってもらいましょう。
ディープバイト(過蓋咬合)は、噛み合わせが深すぎて上の前歯が下の前歯を大きく覆っている状態です。歯の重なりが強い分、顔が短く見える傾向にあり、また強い力で噛む癖がついていることが多く、顎周りの筋肉が凝り固まってエラが張るケースも少なくありません。
矯正治療による変化としては、まず噛み合わせが合うことで顔の長さがやや増加します。これにより、Eラインが改善され、バランスの取れた横顔に変化します。また、咬合力が適正になるため筋肉の過緊張が取れ、エラの張りが緩和して顔がほっそり見えることも多いです。
いずれにしてもディープバイトの矯正は口元の前後位置にはそれほど影響しませんが、縦方向のバランス改善という点で顔貌に良い変化をもたらす傾向にあります。結果として、正面から見た際に顎先がシュッとし、微笑んだ時の下歯の見え方も若々しくなります。
一般的に自分自身や周囲の人が見た目の変化を実感し始めるのは、治療開始から4ヶ月〜6ヶ月が経過した頃です。
歯列矯正では歯根や周囲の骨にダメージを与えないよう、1ヶ月に約1mmという非常にゆっくりとしたペースで歯を動かしていきます。そのため、特に口元の後退といった顔貌の変化が明確になるまでには、ある程度の時間が必要となります。
治療の初期段階(1〜3ヶ月)で噛み合わせの変化を体感し始め、中期以降〜治療終了に近づくにつれて、顔の変化も確かなものとなります。
とはいえ、顔の変化は矯正治療の副次的要素です。あくまでも歯列矯正であることを忘れず、日々のマウスピース装着を続けることが、理想的な変化への最も確実な道です。

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