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インビザラインの治療期間や保定期間の平均は?短縮方法も解説

26.07.14

 

インビザラインを検討する際に、「どれくらいの期間で歯並びが整うのか」「できるだけ早く終わらせる方法はあるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

 

インビザラインの治療期間は、歯並びの状態や装着時間、治療中の口腔環境によって変わります。また、歯を動かす期間だけでなく、治療後に歯並びを安定させる保定期間まで含めて考えることが大切です。

 

この記事では、インビザラインの治療期間に関して、部分矯正・全体矯正・保定期間・症例別でそれぞれ解説。また治療が長期化しやすいケースや、治療期間を短縮する方法についても触れていきます。

【監修医師】北原 信也
【監修医師】北原 信也日本大学松戸歯学部卒業。開業医のもとで研鑽を積み、港区で開業、港区で11年、銀座で10年の診療の後、東京八重洲に専門歯科医でのチーム診療をコンセプトとした「ノブデンタルオフィス」を開院。所属(一部):日本大学松戸歯学部 客員教授昭和大学歯学部 客員教授日本大学歯科部 講師

前提:インビザライン矯正の流れ

 

まず前提として知っておきたいのが、インビザライン矯正の全体の流れです。

 

インビザラインを含むマウスピース矯正は、下記の2工程で治療が進められます。

 

  • 動的治療:歯を動かして歯列を整える期間(部分矯正と全体矯正で期間が大きく異なる)
  • 保定期間:動かした歯を安定させる期間(部分/全体に関わらず動的治療後に行う)

 

このうち、いわゆる「歯並びが整った状態」になるのは動的治療が完了した段階です。つまり、見た目が整うまでの期間という意味では、動的治療の期間が目安になります。

 

ただし、厳密には治療はまだ終わっておらず、歯並びが整ったことに慢心して保定期間を疎かにすると、以前の歯並びに戻ってしまう「後戻り」が発生する恐れがある点には注意が必要です。

インビザラインの治療期間はどれくらい?

 

ここでは下記項目に分けて、インビザラインの治療期間について解説していきます。

 

  • 部分矯正
  • 全体矯正
  • 保定期間

 

部分矯正

部分矯正の治療期間は、およそ3ヶ月〜7ヶ月程度が目安となります。

 

部分矯正は、前歯を対象にした歯列矯正であり、治療範囲が限定的である分、治療期間も短期間で終わる傾向にあるのが特徴。また、装置の枚数に制限があるものの、費用も比較的抑えられています。

 

具体的には、インビザラインにおける部分矯正のパッケージは下記の2種類です。

 

パッケージ名

装置の枚数

治療期間

費用相場

インビザライン・GO

20枚まで

3ヶ月~7ヶ月

30万〜60万円程度

インビザライン・エクスプレス

7枚まで

3ヶ月~4ヶ月

20万~40万円程度

※医院によって内容が異なる場合があります

 

一般的な部分矯正の場合は「インビザラインGO」、1本だけといった極軽度の症例に対しては「インビザライン・エクスプレス」といったすみ分けがされていますが、最終的には医師の判断のもと適したものが決まります。

 

全体矯正

全体矯正の治療期間は、1年〜2年半程度を見ておくと現実的です。

 

全体矯正は、全ての歯を対象とした治療であり、見た目のみならず噛み合わせの調整といった機能面まで整えるのが特徴です。パッケージについても、部分矯正に比べてラインナップが豊富にあります。

 

パッケージ名

装置の枚数

治療期間

費用相場

インビザライン・コンプリヘンシブ

無制限

1年〜3年

70万〜120万円程度

インビザライン・モデレート

最大78枚

(片顎26枚×3ステージ)

1年〜2年

50万円〜90万円程度

インビザライン・ライト

14枚まで

半年〜1年

35万円~80万円程度

インビザライン・ファースト

(小児矯正)

無制限

1年半

40万円~80万円程度

インビザライン・ティーン

(主に11〜16歳向け)

無制限

1年~3年

80万円~100万円程度

※医院によって内容が異なる場合があります

 

なお、インビザライン公式では、成人の平均的な治療期間を1年〜1年半と案内していますが、実際には歯並びの乱れが大きい場合や、抜歯・ゴムかけ・追加の装置が必要になるような場合は、2年以上かかることもあります。

 

参考:Invisalign® treatment for older adults

 

保定期間

保定期間は、リテーナーと呼ばれる装置を使い、動かした歯を安定させるための期間です。

 

医師によって見解が分かれる部分ですが、動的治療の直後は1日20〜22時間程度、その後は夜間装着を長期的に続けていくのが一般的です。

 

時期

装着時間

目的

治療直後~6ヶ月

1日20〜22時間程度

動かした歯を新しい位置に定着させる

6ヶ月以降

夜間装着

後戻りを防ぎ、歯並びを維持する

2~3年以降

医師の指示に応じて継続

加齢や噛み癖による歯の移動を抑える

※医院によって内容が異なる場合があります

 

前述のとおり、動的治療が終わって歯並びが整ったことに満足し、保定期間を疎かにすると前歯のすき間やガタつきが戻る可能性があります。

 

特に直後は後戻りが起こりやすい不安定な状態であるため、「マウスピース矯正が終わった後も、リテーナーを使う期間がある」と覚えておきましょう。

症例ごとの治療期間はどれくらい?

 

同じインビザラインでも、症例(歯並びの乱れの種類)によって治療期間が変わります。

 

ここでは、下記症例ごとの治療期間を解説します。

 

  • 出っ歯
  • すきっ歯
  • 叢生

 

出っ歯

出っ歯(上顎前突)の治療期間は、半年〜2年半程度が目安です。

 

出っ歯は、前歯が前方へ出ている状態を指すことが多いですが、実際には前歯だけの問題とは限りません。上顎と下顎の位置関係、奥歯の噛み合わせ、上下前歯の傾きなど原因は様々で、治療範囲によって期間が変わります。

 

症例の参考例

治療期間

治療内容

軽度の出っ歯

半年~1年程度

前歯の傾きや軽いズレを調整

中等度の出っ歯

1年半〜2年程度

奥歯や噛み合わせも含めて調整

重度の出っ歯 (抜歯あり)

2年〜2年半程度

抜歯でスペースを作り前歯を後方へ移動

※あくまで参考例です

 

すきっ歯

すきっ歯(空隙歯列弓)の治療期間は、3ヶ月半〜2年程度が目安です。

 

すきっ歯は、歯と歯の間にすき間がある状態です。歯を並べるスペースが不足している叢生とは違い、すき間を閉じる動きが中心になるため、軽度であれば比較的短い期間で改善を目指せます。

 

症例の参考例

治療期間

治療内容

軽度のすきっ歯

3ヶ月〜半年程度

前歯の小さなすき間を閉じる

中等度のすきっ歯 (複数のすき間)

1年〜1年半程度

歯列全体の複数のすき間を閉じる

重度のすきっ歯 (4mm以上のすき間)

1年半〜2年程度

噛み合わせを考慮して調整

※あくまで参考例です

 

叢生

叢生(そうせい)の治療期間は、半年〜2年半程度が目安になります。

 

叢生とは、歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なったりねじれたりしている状態のことで、軽度のガタつきであれば部分矯正でも対応できることがあります。

 

一方で、歯の重なりが大きい場合、抜歯によるスペース作りや噛み合わせの調整も必要になるため、治療期間は総じて長くなりやすい傾向にあります。

 

症例の参考例

治療期間

治療内容

軽度の叢生

半年〜1年程度

前歯の軽いガタつきを整える

中等度の叢生

1年半〜2年程度

IPRや歯列全体の調整を行う

重度の叢生 (抜歯あり)

2年〜2年半以上

抜歯でスペースを作り歯列全体を整える

※あくまで参考例です

 

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長期間の治療になりやすいケース

 

インビザライン矯正において、長期間の治療になりやすいケース、あるいは患者側の問題で長期間の治療になってしまうケースがあります。

 

具体的には、次のような場合です。

 

  • 抜歯を伴う矯正の場合
  • 装着時間が不足した場合
  • 治療中に虫歯や歯周病になった場合

 

抜歯を伴う矯正の場合

抜歯を伴う矯正は、非抜歯矯正よりも治療期間が長くなります。

 

抜歯は、歯の移動スペースを作るために適宜行われる事前処置ですが、同時に抜歯で生まれた空間を埋める必要もあるため、歯全体の移動量が増えます。ゆえに歯の傾きを整えるような治療よりも、治療期間が長期化するのが一般的です。

 

特に重度の出っ歯や叢生では、抜歯スペースを埋めつつ、奥歯の位置や噛み合わせも調整する必要があります。ゴムかけを併用する場合は、患者の装着状況によっても治療の進み方に差が出ます。

 

装着時間が不足した場合

装置の装着時間が不足すると歯が動かず、治療期間が予定より長引く傾向にあります。

 

一般的には1日20〜22時間程度の装着が必要とされており、外している時間が長いほど治療計画に狂いが生じやすくなります。

 

場合によっては次のステップの装置が歯列に適合しなくなり、治療計画の引き直しと装置の作り直しで追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。

 

治療中に虫歯や歯周病になった場合

治療中に虫歯や歯周病になった場合、矯正を一時中断して一般歯科を優先する必要があります。

 

インビザラインは取り外し可能で歯磨きがしやすい装置で知られています。一方、装着中は唾液による自浄作用が一切効かなくなるため、マウスピース内は虫歯菌の温床になりやすい性質を持っています。

 

仮に虫歯になって一般歯科を受ける場合、詰め物や被せ物を入れることがありますが、それにより歯の形が変わり、作製済みのマウスピースが合わなくなることがあります。

 

こちらも治療計画の引き直しなど、追加費用が発生する可能性もゼロではないため、日々の口腔ケアはいつも異常に丁寧に行う必要があります。

治療期間を短縮するための方法

 

治療期間を短縮するための方法は、次のとおりです。

 

  • 実績豊富な医院で治療を受ける
  • 指定の装着時間を守る
  • 口腔ケアを徹底する

 

実績豊富な医院で治療を受ける

意外と重要なのが、インビザライン矯正において実績豊富な医院で治療を受けることです。

 

インビザラインは事前に歯の動きをシミュレーションできますが、実際の動きには個人差があります。ゆえに医院側は都度必要な処置を行いますが、知識・実力不足の医院だと治療が長期化したり、最終的に噛み合わせが狂って、別の医院で治療を再検討する事態に発展するなどの恐れもあります。

 

特に前歯だけが気になる場合でも、その原因が歯列全体にあり、部分矯正では根本的な改善に至らないことがしばしばあります。

 

このように治療計画を正確に立てられること、状況毎に最適な処置を行えることは、最終的に治療期間にも少なからず影響する要素です。

 

医院選びは患者側ができることでもあるため、治療を受ける医院を探す際はぜひインビザライン矯正の実績に注目してみてください。

 

指定の装着時間を守る

治療期間中は、指定された装着時間を守ることが最も重要です。

 

インビザラインは取り外し可能な装置ゆえに、患者自身の管理が治療結果に大きく関わります。1日20〜22時間程度の装着が必要とされており、装着時間が不足すると歯の動きが遅れやすくなります。

 

例えば、食事の際に外してそのまま戻し忘れる、仕事で歯磨きができず装着が遅れる、会食などの回数が多く外す時間が多いといったことは、治療の遅れに繋がります。

 

なお、装着時間のルールについては、インビザライン経験者の間でも「守ることが難しい」とよく言われる内容です。したがって、自己管理に自信がない方はスマホのお助けアプリを活用するなど、工夫をするようにしましょう。

 

口腔ケアを徹底する

治療期間中は、口腔ケアもいつも以上に徹底するようにしましょう。

 

歯磨きの際は歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目、歯間の汚れにも意識することが重要。歯間の汚れについては歯ブラシだけでは残りやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと効果的です。

 

装置自体の洗浄も重要で、まず流水ですすぎ、1日1回はやわらかい歯ブラシで内側まで軽く洗いましょう。なお、熱いお湯は変形の原因になるため使わず、着色汚れや臭いが気になる場合はマウスピース用の洗浄剤を使用してください。

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矯正総額:20~40万円
 
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参考:マウスピース矯正おすすめブランド13選|各社の料金・期間を徹底比較

 

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