
ラミネートベニアで後悔した人の理由は、主な次のようなものが挙げられます。
- ①歯を削ったことを後悔した
- ②色や形がイメージしていた仕上がりと違った
- ③ラミネートベニアが欠けたり外れたりした
- ④治療後に知覚過敏や痛みが出た
- ⑤ラミネートベニアをした歯が虫歯になった
- ⑥再治療やメンテナンスで想定以上に費用がかかった
①歯を削ったことを後悔した
「少し削るだけなら問題はない」と考えていても、後から削ったことを後悔することがあります。
言うまでもなく、一度削った天然歯は元に戻りません。そして、ラミネートベニアが劣化して交換する際には、古いラミネートベニアを除去する必要があり、その過程でさらに歯質を失う場合もあります。
こうした再治療を繰り返して残っている天然歯が少なくなると、最終的にはラミネートベニアで対応できなくなり、セラミッククランで対応するなど治療方法が制限されることもあります。
②色や形がイメージしていた仕上がりと違った
治療が終わって鏡を見た時に、「思ったより白すぎる」「歯が大きく見える」など、イメージしていた仕上がりと違って後悔することがあります。
ラミネートベニアは歯の色だけでなく、長さや幅、丸み、透明感なども変えられる治療です。わずかな違いでも複数本を治療すると口元全体の印象が変わり、歯だけが目立って見えてしまうこともあります。
当然ですが、完成してから「もう少し自然な白さにしたい」「前歯を短くしたい」と思っても、簡単には元へ戻せず、大きな変更にはラミネートベニアの作り直しが必要になるのが一般的です。
③ラミネートベニアが欠けたり外れたりした
ラミネートべニアが寿命を迎える前に、欠けたり外れてしまうケースもあります。
よくあるのが、堅い物を食べた拍子にラミネートべニアに強い力が加わり外れるというものです。そのため、煎餅などは割ってから奥歯で噛むといった意識が適宜必要になり、純粋に食事を楽しむという点については多少の支障が出る可能性があります。
特に前歯で硬いものを噛む習慣がある人、歯ぎしり・食いしばりの癖がある人は、ラミネートべニアに強い力が加わりやすくなります。こうした習慣がある場合は治療前に歯科医師へ伝えておきましょう。
④治療後に知覚過敏や痛みが出た
ラミネートべニアを施した歯に、知覚過敏や痛みの症状が出る場合もあります。
これらの主な原因は、歯を削ったことに起因するのが一般的です。歯の表面はエナメル質により守られていますが、削られて内側の象牙質が露出すると、冷たいものなどの刺激を感じやすくなります。
軽度の知覚過敏は時間の経過とともに落ち着くこともありますが、痛みが続く場合や何もしていなくても痛む場合は、歯の内部に炎症が起きている可能性も考えられるため早急な対応が必要です。
⑤ラミネートベニアをした歯が虫歯になった
ラミネートべニアと歯の境目は汚れが溜まりやすく、口腔ケアが不十分だと虫歯になることがあります。
特に虫歯が神経に到達し、根管治療が必要になるケースでは歯の大部分を削る必要があるため、せっかく装着したラミネートべニアも外さなければならなくなります。
普段の口腔ケアが歯磨きのみである場合については、フロスや歯間ブラシの使用に加え、定期的な歯科検診も必要になることを念頭に置いておきましょう。
⑥再治療やメンテナンスで想定以上に費用がかかった
治療前に提示された金額とは別に、後から追加費用が発生して想定以上の負担になることがあります。
ラミネートベニアは永久的なものではなく、いずれ交換や再治療が必要になることが一般的です。そして、複数本を治療していれば、その分だけ将来的な負担も大きくなる可能性があります。
また、天然歯を削っている以上「費用が高いから何もしない」という選択が事実上難しく、ラミネートべニアを選択しなくても、何かしらの治療費が発生することが予想されます。
特に治療時の初期費用だけに注目していると、この生涯にわたってかかるメンテナンス費用を軽視しがちになるため予め注意が必要です。